世の中には、2種類の人間がいる。
仕事終わりに、仲間と飲みに行きたい人、
一人のほうが好きな人。
仕事を選ぶ時、人は少しだけ不安な顔を見せる。 ちゃんとやっていけるだろうか。
自分に合っているだろうか。 働く人のそんな不安を前にして、ワイ・ケイサービスは、
本音で語りたいと思う。 船堀営業所の寮で暮らす二人の男性の紹介をとおして、
どんな場所で、どんな人が、どんなふうに暮らしているのかを、
知ってもらえたらと思う。 建前じゃない、ありのままのワイ・ケイサービスです。
エレベーターは停止中。
不満はエスカレート中。
玄関を入ってすぐのエレベーターは止まったまま。どうしてだかは分からないけれど、とにかく使ってないのです。
理由をきいても、「まあいろいろあってね」とか、「さあ」だったり、「なんでですかね」。ともかく、「10月31日」から停止中。
いろんな人がいるけれど、
帰る道は、みな同じ。
「いつになったら動くんだよ」と階数表示の消えたエレベーターに一声かけて、でも機嫌よさそうに階段を上る2人。
皆おなじように、動かないエレベーターをチラっと見て、毎日、自分の部屋への階段を上ってく。
36人暮らし。
ここ船堀営業所の寮には、36人の社員が暮らしています。 一人部屋の人もいれば、二人部屋の人もいる。仲間の部屋に遊びに行く人もいれば、ひとりで静かに暮らしたい人もいる。いろんな人がいていいし、それがちょうどいい。
午後から仕事に入る佐野さんは、ひとり部屋で時代劇を見るのが好き。
「土日も、テレビで映画をみるのが楽しみですね」 「独立も考えたんですがバブルがはじけちゃって…」そんな頃に
買ったスポーツ新聞で、ここの仕事を見つけて応募。「どんな仕事をするんだろうって興味がありまして」
家電の仕分けをしている岩崎さん。仕事終わりには、ほぼ毎日飲みに行く。「人と話すのが、ほんと好きですね」 同僚との二人部屋で、テーブルをはさんで飲む時間も、また良し。 ワイ・ケイサービスで働きはじめてどれくらいですか?
と尋ねると、 「10年くらいになるかな」とはっきりしない感じで答えてくれた。
笑った時間8、
ほっとした時間2。
岩崎さんの部屋がある階のゴミ箱は、空き缶でいっぱい。「ビールでも飲んで話さないと、その人のことなんて分からないじゃないですか」。…とはいえ、あったかいコーヒーで、一人ほっとしたい時もある。
風呂、無料。
エアコンだけ、有料。
それぞれ現場の時間が違うから、船堀営業所の寮では、お風呂は24時間入り放題。しかも、光熱費無料。
仕事の上で、気を使っていることを佐野さんに聞くと、「体調管理ですね。休んだら他の人に迷惑かかるから」と一言。
自由を選ぶのも、自由だ。
「洗濯物を干すのに使うか、夏の花火を見る時くらいですかね…」佐野さんも岩崎さんも、屋上に来ることはあまりない。
寮にはどんな人が多いですか?と岩崎さんに聞くと、「とにかく、自由な人が多い」と返ってきた。
休憩室で見かけたのは、
昨日まで知らなかった人。
佐野さんも岩崎さんも、休憩室にはめったに来ない。 「休憩室に新人とか、通いで来てる人がいたらけっこう話はしますね」と岩崎さん。仕事をするって、人との出会いだったり、今まで知らなかった世界との出会いだったりする。
1年に、給料日が240日。
ワイ・ケイサービスは完全日払い。翌日の朝に、給料は所長から手渡し。 これが請負や派遣のいいところであります。
給料を渡す方の所長さんにとっても、この時間は案外大切。「調子はどうか、悩んでることはないかと従業員一人ひとりの顔を見てるからね」自由な人が多いから、けっこうしっかり見ています。
建前みたいに聞こえるけれど、これだけは言っておきたいことがある。
ワイ・ケイサービスは、自由な会社だ。
働き方に融通がきくことは、請負・派遣だから当たり前だとして、寮の生活でも、門限はないし、
騒ぎすぎなければ、飲み会くらい、寮の中でやったっていい。
みんなでガヤガヤ過ごしたっていいし、ひとりでのんびり過ごすのもいい。自由だ。
ただ、ここには、ひとつだけ絶対のルールがある。
仕事は、カラダがあってナンボだから。
健康診断は必ず、どんなことがあっても受けること。